麻酔薬による無痛分娩が医学的に勧められる症例
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最近では、心疾患や糖尿病などの病気を抱えている産婦さんや、妊娠中毒症などの産婦さんにも、医学的適応から、麻酔薬による「無痛分娩」を勧めることがあります。
◆心臓に病気を抱えている産婦さんは・・・
分娩が進んでお腹が痛くなってくると、血液中に、痛みというストレス時に発生するカテコラミンという物質が増えて、脈が速くなり、血圧が上昇します。
さらに、子宮の収縮時には、子宮にたまっている血液が全身に押し出されて、その血液が心臓に還り、肺を通って心臓から送り出す血液が増え・・・と、心臓に余分な仕事を強いることになります。
心臓に病気を抱えている産婦さんは、もともと心臓の予備力があまりないので、体で使われる酸素の量が、肺から補給される量を上回って、呼吸が苦しくなってしまうのです。
◆高血圧や糖尿病を抱える産婦さんは・・・
また、高血圧の産婦さんだと、全身の血管が硬くなって、赤ちゃんへの血液がスムーズに供給されていない可能性があります。
さらに、妊娠高血圧症候群、つまり妊娠中毒症では、赤ちゃんへ血液を送る臍帯が細くなって、栄養が行きわたらないので、赤ちゃんの発育が悪くなっています。
糖尿病の産婦さんも、同じようなことが起きていることがあります。
◆病気を抱える産婦さんに負担がないように無痛分娩を勧める
そんな体へ、陣痛の痛みという激しいストレスが加わると、血管はさらに血液を流しにくくなってしまいます。
すると、必然的に赤ちゃんへの血液も送られにくくなってしまうのです。
このように、病気を抱える人にとって、陣痛の痛みは、母子ともに受ける試練なのです。ですから、麻酔薬を使った無痛分娩が勧められるのです。
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